この歳だから、わかったこと・・

2018-12-19

今年もあと10日あまり・・。今日は、私が通っていた美容学校の同級生のお誕生日。二日違いなので、いつも間の18日に、一緒にお誕生日祝いをしていました。その彼が亡くなったのは、9年前。まだ54歳でした。

あの当時彼が学校に着てきたウールのシャツがとても気に入って、「お誕生日プレゼントにそれ欲しい!」と言って無理やりもらったシャツ・・40年も前のものだけれど、いまだに持っていて今日もそれを着ました。その時に気付いたこと・・その人をずっと忘れないために、そしてこの誕生日に着て思い出すことを、もしかしてその当時に決められていて、無理やりもらったのかもしれないと・・。私以外に、その人に対してそれほど深く思い出す当時の友人はいないだろうと。なぜなら、私は彼なしには美容師免許を取ることができなかったほど、先生以上に特訓してくれた存在でした。(パーマのワインディングがすごいへたくそで、時間内に巻けなくていつも怒られていた)

インターンの時、薄給のため学校時代の仲間がみんな貧乏で遊ぶお金さえなかったとき、クリスマスや夏休みに時々パーティを開いて、お店でもらったケーキやお菓子の残りを持ち寄って、ささやかに楽しんだのも良き思い出です。その時すでにお客も取れていた彼は、みんなに100g100円(当時)のレースのようなお肉を買ってきて、なんちゃってすき焼きを作ってくれたりしました。40年前だけど忘れていないよ・・。

そんなノスタルジックな思い出を、はっきり思い出したのは、この映画を見たから。

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12月16日、インドネシアのスラウエシ島のソプタン山噴火。狼煙のよう。


今大ヒット中のクイーン自伝的映画の「ボヘミアン・ラプソディー」。

私はリアルタイムを知っているけれど、当時はソウル派だったのでロックには縁がなく、興味もなかったけれど、彼らの曲は「すごいなあ」と思っていました。

映画を見て、初めてヴォーカルのフレディ・マーキュリーがペルシャ系インド人の生まれだと知り、しかも厳格なゾロアスター教徒の両親の元、インドで育ちイギリスへ一家が命からがら逃げて成長したストーリーを眺めると、彼の心情がとても迫ってきました。

私はイランとインドに4度ずつ行き、しかも調査旅行だったのでいろいろなことを調べて辿ったこともあり、ペルシャとインドには、文化的な大きな流れがあり、アーユルヴェーダをはじめとするヴェーダもペルシャからの産物であり、有名なタージマハールに見られるモスク建築やムガール王朝時代は、まさにペルシャからの流れです。

でもインドには中心にヒンドウ教があり、イランのかつての国教であるゾロアスター教は、イスラム革命後に弾圧され、イランは今イスラム教が中心です。ゾロアスター教徒の多くはインドに逃げたり、コムと言う土地に集合して密かにそのともしびを守っていたりしていますが、イラン人の本心を知るととても複雑な思いになりました。

インドにおけるゾロアスター教徒の扱いもまた複雑であり、インドは宗教のるつぼですが、それぞれに微妙な軋轢を含み、距離のある関係性を尊重します。

フレディ一家のおかれた状況はさらに複雑さをまし、イギリスでは人種差別がありますから、二重三重に抑圧的な感情が根底にあったのでしょう。「ボヘミアン・ラプソディー」は、まさにその心境から生まれたと、知りました。

そして、フレディは後にLBGTとなりますが、同時に女性も愛することができる、愛情深い人。彼がLBGTに走ったのは、もしかして自分が持っていた容姿へのコンプレックスのせいかもしれない、と観じました。おねえとは違って、ゲイの人たちがお互いに求めるのは深い絆なのではないか、と。

16日に終了した「西郷どん」を見ていてもわかりますが、男性は自分が絶対君主と思う人への忠誠心は死をも恐れないほど強い物。戦国時代など、いつ死ぬかわからない時代に在っては、命を懸ける「人、土地、名分」が大事であり、それがないと動けない人生でした。

今年ドラマで流行った「おっさんずラブ」は、ゲイではないけれど本気で同性を好きになるドラマ。女性は同性同士つるむけれど、こんなに純粋に慕うというのは、ティーンの初期ぐらいなもので、あとはどうしても「子供を産む、体、使命」のために、どうしても種族保存の法則により異性のほうに意識が行きやすい性です。男性同士の方が、むしろ純粋に友人や恋人としての関係性を作りやすいのかもしれません。

フレディは、幼いころからの家庭や生育環境に、どこにも居場所を見つけられなくて、本当の自分を理解してくれる人が欲しくて、ずっと彷徨ったのかもしれません。だからこそ、たくさんの名曲が生まれ、伝説として今も新しくフアンが増え続けているのでしょう。

フレディが今生きていたとしたら、72歳。45歳で逝った人生は、やっぱり彼らしかった。

それにしても、ビートルズ、ローリングストーンズをはじめ、クイーン、クリーム、レッドツエッペリンなど、どうしてイギリスからすごいバンドが次々出てくるんだろう・・イギリスは、そういった移民の多さも含めて、メッセージを持った魂が集まり、音楽として発信する基地的な土地なんだ、と観じました。

この映画は、8年かけて制作されたとか。私も今までの人生の経験と、インドやイランへ縁したこと、音楽をやっていたこと、すべて含めて、この映画を深く感じることができています。

改めて、フレディの偉業に敬意を払います。 L.I.P.


I was born to love you by Queen お前を愛するために生まれてきた!


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