ハチミツ売りの少年

2012−10−07

アリオン・メッセージの中で、一番出すタイミングの難しかったAMA族のことについてをアップし終えて、かなりの脱力感があります。

皆さんがしっかりとブログを読んでくださっている事を知り、さらに私の細かい心情まで察してくださる方もいて、こちらも真剣に取り組ませていただきました。

今年に入って、特に後半あたりから、同じ思いやトピックが他のブログでもシンクロするようになり、意識が一つにそろいつつあるなという感を強くしています。

 

32個のメトロノームの同期 : これは、32個のメトロノームをばらばらに鳴らしてもやがて一つにリズムを刻む同期現象についての実験です。不思議ですが、波動という形で微調整されるんですね。

 

残念ながら、世界は今パンドラの蓋を開けてしまったように、あちこちで不協和音が奏でられていますが、この調和を乱す結果が意図的なものなので、人間は同期が難しい。

そしてこの経済による覇権争いが、今にも勃発しそうな気配があります。

ニュースにもなっていないのですが、アメリカの経済制裁によりイランのインフレはすさまじいようで、政府への抗議デモが連日繰り広げられているようです。

人類が生きていくのに貨幣経済という仕組みを作ってしまい、世界化してしまったために生まれた軋轢。

世界には1%の超リッチな人たちと、99%の貧しい人たちとに別れてしまったというこのシステム。多くの人がこのおかしさに気付いていけば、もっといいシステムに変えられることを知らないだけ。

それが意識なのです。

 

以前訪れたイランで目的地に向かう途中の山の中で、10歳くらいのひとりの少年と出会いました。

ちょうど休憩を入れて風に吹かれていたときで、ひょっこり現れ手にしている大きな籠の中に、瓶がたくさん入っていました。

通訳を介して 「何処から来たの?」と尋ねると、「あの山の向うから。夜明け前に家をでた」 つまり、4時間以上かけてここまで来たというのです。

その瓶の中身はハチミツでした。 家で作ってる、とのこと。

「そのハチミツはいくら?」 ガイドさんがレートを計算すると、「3000円」だと言う。

え? それはいくらなんでも高くない? その当時、イランで100ドルをイラン通貨トマンに替えると10センチくらいにもなる札束が来ました。(ものすごいオカネモチになった気分)

私たちが外国人だからかなりぼってくるんだなあ と感じてしまいました。それに、まだ誰も両替をしていなくてトマンの持ち合わせがなかったこともあり、 誰も買う人はいませんでした。

少年は悲しそうな顔をして私たちをジーッと見ていました。

あの頃は、まだ直線的な考えしか出来なかったのと数度イランを訪れているので、「ぼってる」としか思えなかったのですが、今なら直感的にこの素朴な少年がそんな大胆な発言はしないと感じたでしょう。

後で、ガイドさんの計算違いが分かり、あのハチミツは¥300(100gくらいの瓶)位だったのです。 

その値段だったら、私たちは彼の持っているありったけのハチミツを買ったでしょう。通訳に借りて買ってもよかったのです。(何より完璧な自然食品でした)

重たい瓶をぶら下げて、4時間かけて山を上り下りし、ここまで来て・・・。

後で、たとえ¥3000でも一個でも買ってあげればよかった、と思ったりしましたが、アトノマツリです。

でも、それは「同情」であり、気持ちのいい買い物にはなりません。その時に、もう一度ガイドさんに確認すればよかったと、心残りがありました。

¥300なら買って、¥3000なら買わない、か・・。物の値段。ただそこにおいてあれば、きっとみんなそう。

少しでも安く、少しでもたくさん欲しい・・そういう意識が、誰もの心にある。

機械なら大量生産によって安くなり、人が携われば時間がかかってもたくさんは出来ないので高くなる・・。

それなら少しでも人件費の安いところで機械生産すればもっとコストが安くなる・・。

産業革命により、この世界は非情になり、モノが溢れ、ごみがふえ、エネルギーを消費し、地球の資源をとりまくり、経済格差が生まれ、人は薄情になっていきました。

物々交換の時代なら、お互いの労力をもう少し認め合ったりしたかもしれません。 

 

あのハチミツ売りの少年はもう立派な青年になっているはずですが、イランの情勢を聞くたびに私は彼の悲しげな眼差しを思い出してしまいます。しかし、この地球って問題が多すぎる・・。

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