アジアの真ん中、中国文化祭 

2012-09-10

9月7日から9日まで、芝パークタワー東京において日中国交正常化40周年記念行事の一環である中国文化祭が行われました。

最終日の9日に時間がとれたので、行ってきました。幸いに、この日の午前中中国漢方セミナーもありました。

dr.sou.JPG 宋靖鋼医師のセミナー。とてもわかりやすく、興味深い内容でした。

中国で家伝として漢方理論を学び、日本の埼玉医科大学を卒業された宋医師は、黄帝内経を経典に持つ中国伝統医学を一般の人にも分かりやすく説明し、病気の原因や解決法などを述べてくれました。特に、腎虚、痰濁、お血の症状は、アーユルヴェーダにおけるヴァータ、カパ、ピッタの悪化症状と合致し、その原因や対策の考え方も同じだったことに共感。

最後の質問コーナーで、伝統医学セミナー現場でよくありがちな 「自分の体験を聞いてほしくて質問」をする女性の意味不明な長々とした質問を途中でさっと切り返し、順を追ってその内容を整理したその回答に思い切り心の中で拍手しました。すごい!最後は、「その病気は精神の問題です。」 とまとめ、医師としての高い手腕を感じました。

そして私も質問。それは、消化力についての考え方。『とてもいい質問です。』 日本以外での学びの際に、必ず添えられる師からの言葉。そのレッスンにおいて的を得ているかどうか、その質問が他の人に役立つかどうか、真の理解をしているかどうかを常に観られています。

アーユルヴェーダでは、食欲不振や消化力の落ちているときに、食前にしょうがなどの胃腸を刺激するものを食べて消化力をあげていきますが、中国では食前酒などを飲み、胃腸を活性してから食事に入る、という基本の考え方は同じでした。その土地の気候風土によって、選ぶものが違うということだけ。これが身土不ニ。とても勉強になりました。

tinashikai.JPG senjukannnon.JPG zatugidan.JPG 

野外ステージでは、あの千手観音や中国雑技団、二胡などの古典楽器演奏、カンフー、太極拳、伝統舞踊、歌唱などさまざまな芸術文化が披露されました。

司会がティナ(王汀さん)さんだったので、私はそれだけでテンションが上がりまくり。ティナさんは秘伝の宮廷気功第三代継承者であり、現在は日本だけでなく中国で女優さんとしても活躍されています。お母さんの楊秀峰さんの漢方薬膳セミナーに私は時々参加させていただき、ティナさんとも数回お会いし大好きになりました。テレビで見るより実物はもっとかわいらしく聡明で、若いながら日本と中国の架け橋としてとても頑張ってくれているのです。

興味深かったのは、中国の伝統的な楽器はペルシャ伝来のものが多く、その音色とともにシルクロードを彷彿とさせます。二胡は人間の声と一番近い音を出し心や思いを伝える音色、琵琶は風の音、琴は水の流れるさま、嵐、大地の勢いなどを表現し、ラッパは動物の鳴き声、人々の会話、などの表現があり、それらを調和させて悠久の大地や自然観、心理などを表現している、というところに大いに納得できました。

遊牧民であったペルシャの民が、ウイグルなどに入り現地の人と通じない言葉の壁を越えるのに、これらの楽器や歌(メロディ)は、とても有効だったろう、と想像ができます。それらが、現地の人たちの手に渡り、さらに洗練され、独自の文化的な色を添えられて、そして日本に届き、日本の景色や日本人の心理の表現法になる・・。とても奥深いです。

以前、イランの伝統音楽家であるダルビッシュ氏を紹介した事がありますが、イラン、インド、中国、日本での共通楽器でセッションできたら素晴らしいだろうなあ、と思い巡らしました。音楽は国と言葉と人種を超える宇宙言語!

santorplay.JPG ダルビッシュ氏のサントウール演奏、これが中国に入り揚琴となる。

うわさにはきいていましたが、実際の雑技団の身体のしなやかさや芸を観ると驚きと共に色々な思いが交錯しました。どんなに幼くても、プロはプロ。その演技はすごかったです。

千手観音は、その表現や動きに インド、タイ、インドネシアを経由した仏教芸術を感じ、あらためて中国がアジアの真ん中にあり、アジアの総ての国の経由があることを実感です。

 

私が参加したのは最終日ということもありましたが、参加者は圧倒的に中国の人が多く、日本人が少ない事を感じました。宣伝の不足や、色々な軋轢もありますが、真の交流とはまさに一人対一人から始まり、同じ漢字を使う民族として、その心情はとても共通する部分があると思います。陰陽論で言えば、中国は陽で日本は陰のような・・。

20年以上前に福建省から来たRちゃんという人と友達になった事があります。当時は、多分に警戒されていたと思うのですが、一緒にドライブに行ったり、家に招待してご飯を食べたりする中で、ある時Rちゃんが「今度はうちに来て」と招待してくれました。

とても小さな部屋でしたが、一流レストランにでてくるようなご馳走をだんなさんとともにたくさん用意してくれていました。当時私はへたれで、まだアーユルヴェーダにも出会っていなくてとてつもなく体調を崩していた為、そのご馳走を全部食べきれずに申し訳ない気持ちで一杯になったのですが、Rちゃんは日本人で友達になったのはあなただけよ、と言ってくれました。

その後彼らは中国に帰って、数回手紙のやりとりをしたのですがその後互いに忙しくなり、自然にフェイドアウトしてしまいましたが、彼女とだんなさんの顔は今でもちゃんと覚えています。今回の中国祭で、懐かしく思い出しました。そして天気にも恵まれ、とても有意義な一日となりました。 謝謝るんるん

shuwasong.JPG 千の風になって by Masafumi Akikawa

ハンユウショウさんという声楽家の方が、この歌を手話を交えて歌ってくれました。手話って、世界共通語になりえるのです。このメロディも歌詞も、世界に伝わる歌。とても素晴らしかったです。

この記事へのコメント
この記事へのコメントをご記入ください。
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

(ブログ管理者が承認したコメントのみ表示されます)
この記事へのトラックバックURL
http://www.blogdehp.net/tb/14538330
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
(当記事へのリンクを含まないトラックバックは受信されません。)