あの人も、この人も・・

2011-10-19

 今月ビッグニュースだったのは、Iphone4Sの発売前に開発者のスティーブ・ジョブズ氏がなくなったことだと思います。各界のトップは、そろってその死を惜しみました。なんてったって、56歳ですもの。

いくらお金持ちであっても、アイデアマンであっても、ガンには勝てなかった・・?

 

 そして日本では、ビジネス界のカリスマ「ありがとう」「ついてる!」でおなじみの小林正観氏が亡くなりました。享年62歳。私も思わず乗ってしまい、「ありがとう」が刻まれたお財布と名刺入れを購入してしまったほど。当時、ビジネスミーティングに出向くと、同じ名刺入れをもっている人を何人も見ましたっけ・・。結果、私に限った事だと思いますが、思い通りのものには遭遇できませんでした。

 友人の霊能者Tさんは、小林さんに会った時「ありがとう、で総てすむならこの世の悩みはすべてきえているはず!」と断言し、「変!」ととても思ったそうです。

 理は理。でも、それを方法論としてしまうと、それは本来の「理」にはならない・・。

 

 ジョブズ氏の一生は、もう隠しようがないほど公になっていますが、コンピューター第一期黄金時代にアップル社をたちあげた第一人者です。当時私は日本においての最大コンピューター会社に勤務していましたが、日本でのアップル社が立ち上がったときの社長は、その会社での功労者でした。同時に、営業部署につとめる優秀なセールスの人たちがどんどん引き抜かれていく時に遭遇しました。「なんだか・・・」 初めて見る会社組織の現実に、うなだれるような気持ちを抱いた事を覚えています。

 ジョブズ氏は、禅にあこがれ、インドへ行き、でも一ヵ月後に帰国し「現実的に人々の役に立つものを発明したい」と考え、精力的にコンピューターをエンターテイメントへ、と変えていきました。そして、最期の時まで、禅和尚につき修業していたそうです。

 私はそこで ハタ と気付きました。 彼は、ヨギが目指すモークシャ(解脱)の域に到達したかったのでは? でも、インドで修行者であっても、ヒマラヤで瞑想を何時間続けようと、呼吸法をどんなに行おうと、その域に到達するものはわずか・・。 方法論ではない事に気付くまで、知識や情報を頼る人には時間がかかってしまうのです。

 ジョブズ氏は、神から得られるインスピレーションを具現化したくて、IPHONEを作ったのではないでしょうか?それはとてつもなく便利で、それ一台で何役もこなし、生活や娯楽に必要なもの総てをワンタッチで操作できる・・みたいな。

 でも残念ながら、その一台は限りなく便利ではあっても、人間の進化に貢献するものとは思えないのです。誰もがみなそれに魅せられ、手放せなくなり、四六時中画面と対峙し、もしその画面から操作パルスが流されていたとしてもまったく気付かず、知らない間にコントロールされているようになってるかもしれません。

 

 直観は神からのギフト。たとえば今は当たり前のカーナビも、20年前は地図に頼り目的地にたどり着いていた。当然迷う事も間違う事もあり、緊張しながらドライブしていました。失敗を繰り返し、目的地にたどり着くまでに、目印や景色の記憶、直観をマックスにして挑んでいたと思います。その結果「勘」というものを手に入れました。機械が先回りして調べてくれたり教えてくれたりすると、「勘」は必要なくなり、「感」も「観」もなくなっていきます。(ただし今は、カーナビなくして地図で目的地にたどり着ける人はほとんどいないでしょう)

 今は電車の中で多くの人がその場に存在している人を気に留めることなく、携帯をいじり、その画面だけを凝視して、周りの景色をみることを拒否さえしているようです。指先ひとつで、探しているものが見つかったら、「感謝」や「感動」など生まれにくいでしょうし、あったとしてもそれらの感覚は薄いものとなるでしょう。

 

 神とのコンタクトは、感動はしますが便利さはもたらしません。思い通りのものを与えられるわけでもなく、むしろどんどん手放す方向にいき、辛い修行があったりします。そして感性を徹底的に鍛えられる。

 でも感動が大きいので、「辛い」とは思わず、「清々しさ」が残ります。ジョブズ氏は、きっとそんな感覚を垣間見ていたのでしょう。 

 

 正観さんとジョブズ氏の死は、ある意味終わりであり新しい時代の到来を告げる「鐘の音」かもしれません。感謝の気持ちと楽しむ心は、人生の中で大きく育むもの。でもそれは、マントラやシステムで構築されるものではなく、心で感じながら育てるものなのです。直観は電話を使って送受信も検索もできるものではない・・。

 進化とは、己が気付き限界を超え、螺旋状に進んでいくこと。その時間は有限であり、無限でもあります。

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