満月に生まれ、満月に旅立った師

2011−08−22

今朝、突然の訃報を聞きました。 「えっ?」と耳を疑ったけれど事実だそうで、一つの「区切り」を感じます。

Dr.Chandrakant Sardeshmukh   天才シタール奏者と呼ばれ、インド国宝ラヴィ・シャンカールの弟子であり、稀有な音楽療法家でもあった氏は、8月15日インド独立記念日(日本では終戦記念日)にインド国内で交通事故で亡くなられた。享年57歳。 6月30日に、自身の演奏活動50周年記念を終えられたばかりでした。

 

チャンドラカント氏および兄でアーユルヴェーダ医師のサダナンダ博士との出会いは、完全に神からのセッティングによるものでした。全くアーユルヴェーダには縁のない人から突然に、「インドからすごい先生がくるらしいので、私は全然わからないから会ってくれない?」と頼まれ、最初に会ったのが日本在住だったチャンドラカント氏と奥様のプージャさん。話をしていくうちに、次々と接点が見えて、びっくりしたのは、私が初めてインドに行く際にいろいろ相談に乗ってくれたインド大使館の三等書記官だった女性が、プージャさんの親友でした。

そのときに書記官が「アーユルヴェーダを学ぶなら、プネに行きなさい。そしてこの人を訪ねなさい」と書いてくれた名前の主が、なんとサダナンダ博士だったのです。

実際は、私はニューデリーのバット先生のところにお世話になったので、プネはそのうちに・・と思っていたのですが、6年後に先生のほうから日本へやってくるとは・・。そして、また繋がるとは・・。

実際にお会いした時はその名前をすっかり忘れていて、しばらくしてから偶然に名前を書いたメモが見つかり、「あっ!」と思い出したのだけれど、ここまでして繋げてくれるのは神様がすごい縁をつけてくれているんだなあ、とぐっと感じていました。

 

ドクターたちに会ったのは、私が介護福祉を学んだ後だったので、特にチャンドラカント氏がシタールによる音楽療法で小児麻痺や脳性麻痺の子供達の状態を改善することへの取り組みに、私は特別の興味を持っていました。

何か、そういう場を作れたら・・ といろいろ調べたのですが、福祉の現場では ボランティアなら歓迎 という風潮があり、仕事としてオファーに結びつけるのはなかなか難しい現状がありました。

ただ、神が縁を結んでくれている以上、日本のアーユルヴェーダや福祉の中にドクターたちの活動が生かされることを願い、縁結びをいろいろ行いました。そのときは、ビジョンがいろいろみえていたのです。

 

ドクターたちからはとても多くの学びをいただきました。実際プネに2回行って、パンチャカルマと呼ばれる滞在型の浄化療法を受けることが出来たのは、何よりも大きな経験でした。

そうするうちに違う流れが出てきて、それが非常に強い激流だったため、神縁ではあるけれどそのほうがいいのならと私は自分の仕事に徹するため少し距離をおいたのです。同じように私がドクターたちを紹介し、あらゆる尽力を与えてくれたO.Tさんもその激流から大きなダメージを受け、「神が介入しているのに、どうしてこうなるんだ!」と怒り心頭でした。

 

チャンドラカント氏は、グルだったお父さんから「拠点を日本に置きなさい」といわれ、日本から世界に向かって演奏活動を行っていました。なぜ日本なのかは、インドよりも国際的拠点として活動しやすいためと、神から「日本へ行け!」と告げられたからだそうです。

今思えば、これもとても大きな意味があったと気づくのですが、日本で果たしてドクターたちが描いていたイメージの活動ができていたのかはわかりません。

 

今回の訃報を聞き、私はチャンドラカント氏が今度はもっと自由に演奏し、歌い、踊り、音楽をもっと楽しむ環境に行けることを心から願いました。彼らを通じて学んだヴェーダやヴェーダ的生活、考え方は素晴らしいものだと思います。でも日本でそれをずっと実践し続けるのは、ある意味とても葛藤が大きかったのでは? とも思うのです。

 

初めて訪れたインドから帰ってくるときの機内から、雪を戴いた富士山を見た瞬間、「この国にも神がいる!」と号泣してしまいました。そのとき、東洋も西洋も近い国が日本。どちらも融合できるのは唯一日本だけ、と感じ、インドで修行するのもいいけれど、この物欲にまみれ精神性の遠ざかっている日本で自分の信念を曲げずに生きてゆくのも大きな修行、それこそ「泥の中から咲く蓮」の思いが一気に頭を駆け抜けました。

(その後に、アリオンが同じメッセージを綴っているのを発見して、今思えば思念を送られていたなと思います。)

 

満月に生まれたチャンドラカント氏は、満月の翌日にあの世に旅立たれた・・。生誕地で、月の舟に乗って・・。いろいろご苦労もあったと思います。どうぞ、安らかに次の世界へ向かっていかれますように。 そして、ありがとうございました。 合掌

Fly me to the Moon !  こんな緩い歌も、ゆりかごのような奏でとして楽しまれて下さることを祈ります。

 

8月23日追記 : 最近50代、60代の方が亡くなることが多くなりました。これは、もう長寿の時代ではなく、人生の区切りがついた人が次のシーンに行くという段取りになったということです。

そして、明らかに 新しい時代に突入しているということです → 新たな人類の為に新たな経典ができあがるということ。 (師たちは、その思念の送り主になるのでしょう)

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