アトムの子の受難

2011-03-26

♪空を越えて、ラララ 星のかなた~ いくぞー アトムー ジェットのかぎーり ♪

♪心 優しい~ ラララ 科学の子 10万(100万?)馬力だ 鉄腕アトーム〜 ♪

と、記憶は恐ろしく 今でも歌えるこの歌。

1963年に初めてテレビで見たモノクロの鉄腕アトムは、当時の子供たちに夢と希望を与え、科学の発展を素晴らしいものと思った。時は2000年となり、さすがに飛ばないが歩くロボットも出てきて、本当に鉄腕アトムができるかも・・ と大人になっても誰もが思っていた。

高度成長期と共に歩いたアトムは、経済成長に必要なエネルギーのことだった。原爆を落とされた唯一の国である日本が、今度は核を有用なエネルギーにして国民総出で働きまくり、経済成長をとげ一億総中産階級時代 などともてはやされ、あっけなくバブルの底に沈んだ1990年代。

アトムは原子のことだし、妹はウランだし、御茶ノ水博士は原爆の父アインシュタインをモチーフにして、<原爆 怖くない みんなの味方> というイメージ作戦というのもあったかもしれない。

又は手塚先生が、2011年にくるこの日に密かにメッセージを託していたのかもしれない。

アトムの子世代の1950年代以降に生まれた人は、最先端科学に夢を馳せ、宇宙に向かって大きな希望を持ち続けた。

そして昨年、日本が宇宙に向けて飛ばした無人探査機ハヤブサが、イトカワという小さな星の表面の砂を採取し無事戻ってきた嬉しいニュースがあった。日本の技術はすごいぞ、と思っていたのに、今回の原発事故の際に、無人探査機もなければロボットもいないし、非常にアナログな作業ばかり行い、挙句の果てにあれほどまでに危険な場所で作業するのに、作業の支度さえ満足に与えず被爆者を出した。(ふつう、現場なら誰でも安全靴くらい履くだろうに!)

宇宙のほうがはるかに放射能が多い。宇宙技術と原子は切っても切れないはずなのに、事業仕分けで仕分けられてしまうくらい、日本の頑張りは大切な場所や所に繁栄されずにいる。

ここまでくると、福島原発の作業が難航しているのはもはや人災になると思う。

会社の危機管理や人の徹底、教育のあり方、システムに対しての執拗まで安全確認・・。

テレビで見る限り、偉そうな人は偉そうで、人の命のことなど大して気にせず、自分の責任逃ればかりしているように見える。(大企業は往々にしてそういうことが大有りだった。昨年からの山崎豊子シリーズのテレビや映画公開は、企業の実態を明らかにする前触れだったのかもしれない)

これだけ大きな企業だったら、前述の宇宙技術や最先端ロボットくらいは用意して、いざというときの危険な場所における処理のシュミレーションやバックアップシステムのようなものが必要と思わなかったのだろうか。

まあそれ以前に、原爆を持たず原発を日本が持つこと自体が矛盾になるのだけれど、この原発はロックフェラー関連の事業所から、ということで自民党政権時代のあり方がよくわかる。

そしてとうとう、食べ物も水も海水も汚染が始まった。肉は鳥インフルエンザや口蹄疫などでこれも汚染され、何を食べて飲んだらいいんだろう、と人は途方に暮れ右往左往している。

日本は何もかも安全な国、の神話は見事に崩壊した。

しかし、ここまでくると いくら心配性の人でも飲まず食わず外に出ず風呂にも入らず というわけにもいかず、いい加減開き直るしかないかもしれない。

真実を知れば知るほど怖くなる。でもこれで私たちは、ようやく広島・長崎の人たちの気持ちに近づくことができた。

広島に行くときはいつも立ち寄る原爆記念館。最初に見たときと17年の歳月がたち昨年訪れたときは、ゲームや映画などで生々しい戦闘場面や殺戮場面を見せられているせいか、インパクトが少ない気がしてしまった。リアルなことなのに、当時残された資料等が少ないため、おそらくティーンの人たちは残念ながらあまり衝撃をかんじないかもしれないな、とさえ思ってしまった。

ところが、今回の原発事故は目に見えない恐ろしさを日に日に与え続けられている。

あの3号機の破壊されたたてやを見ていると、原爆ドームにみえてくる。ようやく繋がる接点。

日本人が今回とても団結しているのは、この共有感覚なのかもしれない。日本の原発事故を見て、原発を考え直したり停止させたりしている国がどんどんでてきているのは、<世界の雛形>といわれる日本の立場を反映させている。

もはや技術だけでは追いつかない処理。 闇雲 という言葉さえ浮かぶ。

私たちにできることは、いつもどおり自然にいること。空気も水も野菜も食品も何もかも汚染されていると危惧しまくっていれば、やがて放射能でなくても病気になるだろう。

自分が安心する何かを最低限行い、(たとえば水に炭を入れるとか、野菜をつけ置きするとか)

いつもどおり美味しく味わって食べることができれば、免疫はカラダを快復させようと頑張るだろう。

そして先のことを考えすぎず、今このときを大切にすごす。

 < 無邪気、 素直、 正直、 純粋、 自然への畏怖の念 >

神につながる、心のあり方。 

少なくとも、気持ちがこのようであれば 何が起ころうと静かに受け止められる。

私たちは、最終的には宇宙に帰ってアトムになるだけだ。

★そういえば、青森新幹線も受難。3月5日初日から高齢者が線路に落ちたりダイヤに遅れがでたり、とスムーズでなかった。奇しくも「はやぶさ」号。神が「東北へ今来ちゃダメ!」というサインだったのかもしれない・・。その1週間後に地震だったのだから。

 

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