ぶどうの種

2010-10-01

うわあ、もう10月なんて信じられない!!今年もあと2ヶ月なんだ。信じられない!!

そんな中、神のシナリオは確実に進んでいる。

「貴方たちの好きな詩を教えてくれませんか?」

初めてイランを訪れたとき「伝統医学視察研究目的」だったが、湾岸戦争直後のため秘密警察がたくさんいて、訪れる先ざきに政府関係者がついてまわっていた。帰国する間際に政府の人たちが食事会を開いてくれたとき、唐突にでたのがこの言葉だった。

えっと、宮沢賢治のアメニモマケズのあとなんだっけ、俳句じゃだめかしら? そうそうたる高学歴の方たちと一緒のツアーだったが、いきなり「詩」を暗誦している人はいなかった。

「短くてもいいですか?」と前置きして、私は高見順の「ぶどうの種」という詩を読んだ。

中学生のとき、この詩が好きで下敷きにずっと挟んでいて覚えていたのだった。

   ぶどうに種があるように、私の胸に悲しみがある・・

       ぶどうがワインになるように、私の胸の悲しみよ 喜びとなれ・・。

イランにはたくさんぶどうがあったから、余計イメージがわくと想った。

そのとき通訳の人がどう訳したかわからなかったが、英訳してくれ といわれつたない英語で訳してみた。

あとで、とても素晴らしい詩だ、と言われたのだが、この国ではその人がどんな言葉を胸に刻んでいるのかで、その人の想いや哲学的な思想などをはかるということを知った。

10年以上前、前大統領のハタミ氏が初めて日本に来日するとき、「禅」を学んでから来た、という記事を読みびっくりしたことがある。どんな民族との対話も、その国の文化や思想、宗教などがどんなものかを知ることにより、共通点や耳を傾けるものが見えてくる、というのだった。

ハタミ前大統領は、日本の大学生に向けて「イスラム神秘主義」の話をしたというのにも驚いた。

スーフィーは、禅に相当すると感じたのだろう。でも通常では決して聴くことの出来ない貴重なお話しだったから、聞けた人はとてもラッキーだったと思う。ハタミ氏は、歩み寄りの名人だった。 

人間同士のコミュニケーションがどんどん希薄になる中で、ましてや言葉の違う国や民族の違うどうしが理解しあうのは、本当にむずかしいことなんだろう。私はいろいろな人に接してきて、日本人が一番理解しずらいと感じている。それは、自分の考えをしっかりもっていない、ということにつきるからかもしれない。でもきっとこれは、諸外国の人たちも一番感じていることなんだろう。

政治的駆け引きの中にあっては、こののらりくらりは時に有効なのかもしれないけれど、確実

に誰かがイラつくのは確か。っていうか、駆け引きにもなってないレベルなのが情けない。

80年代、私たちはアイデンティティについてとても考えさせられた。日本ってなに?日本人って何?歴史の浅い国、日本。海外からのものがごちゃまぜにたどり着いた国、日本、と教えられてきた。そう教えられたのであって、それが真実であったかどうかは、自分で調べるしかない。

私は、若い頃自分が日本人であることがいやでしょうがなかった。子供の頃からどっぷりアメリカに洗脳されていたので、ガイジンになりたいと思っていた節がある。海外に行くと、他の国の人は町で同志をみかけると声をかけあっているのに、日本人は同志とわかると目をそらしていた。

今考えるととても不自然な感覚だった。インドに行って、初めて自分のアイデンティティを見つけられたような気がする。I am Japanese。 マーケットにいけば、日本語、中国語、韓国語、で声をかけられ、彼らにとっては同じ顔に見えるのだろう。言葉を発しなければ、どこが違うのか?

私は逆に、彼らを見つめた。(その当時、インドを多く訪れていたのは日本人。暇もあってお金も良く使うし、文句言わないし、おとなしいし、何でも喜ぶし・・という印象が日本人だった。そして大方の日本人は他者、とりわけ外国人に良く思われたいと思う性質をしている。) そんな日々をすごしながら日本では考えられないはちゃめちゃな体験を数多く経験し、「てめえら、なめてんじゃねえよ!」という本性がでてきてようやくJapanese Identity(多分に江戸っ子)に目覚めた。それは自分の身と精神を護るためと同時に、本音でぶつかる覚悟ができたのだった。

そこから得たものは、計り知れない。でもそこからでないと、見つけられないものがたくさんある。

  ぶどうに種があるように、その種があるからこそ 旨味も甘味も引き出されることを、

     私はようやく気付けるようになった。

 

 

 

この記事へのコメント
同感です。

日本の外に出るまで私もアイデンティティなんて考えてもみませんでした。

人それぞれ、役割に必要な体験をしていくのでしょうね。

最近、弥勒の世?というか新しい世の中を創ろうという人々とのご縁、出逢いが続いています。

4年前だったか?にかりなさんにお逢いしたのもその一環なんだろうなあ。と、今思います。

ご縁に感謝!
Posted by humi at 2010年12月05日 17:16
弥勒菩薩を2年前感知させていただきました。
集合意識が高くなっているようです。日本という国の役割をよくわかる人たちがインスパイアされて集められているようですね。
頑張ってまいりましょう!
Posted by KARINA TAKAHASHI at 2010年12月07日 02:04
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