はかない50年

2010-01-17

JALの再編をめぐって、日々連日いろいろな動きがある。

私たちの世代ならきっと誰もが一度はスチュワーデスやパイロットが最高の職業!と思ったであろう。

初めてテレビをみたとき、初めて海外のことを知り、初めて日本との違いを知り、初めて仕事への憧れという感覚を覚えた。私もスチュワーデスになりたかった!

あこがれ始めた小学生のときは具体的なことはわからないが、中学や高校にもなると、どうすればスチュワーデスになれるか、ということの情報が入ってくる。当時は、身長160センチ以上、容姿端麗、語学堪能という条件だった。どれもそろっていないのでとっととあきらめたが、代わりにジャーナリストになり世界を駆け巡るぞ、というたいそうな夢になった。

だから、JALが50年後にこんなになるなんて夢にも(当時を知る人は誰も)思わなかっただろう。

エリートばかりが集まった集団、そして日航機墜落事件。逆噴射なんてのもあったね。

そんな中で昨日、派遣村にいる若者に仕事を依頼するクリーニング専門会社の本音を描く番組をみた。宿舎つき、結構な額のお給料を提示しても、10人のうち一人しか残らないという。

その会社を支えるのは、ベトナムやインドネシアなどから来た職業訓練生たち。訓練を終えたら数年で帰国してしまうが、いきいきと楽しそうに仕事をこなしていた。

「全然大変じゃないです。楽しいです。帰国したら小さなクリーニング店をやりたい!」。

なんだか胸がつまった。 かつて、3K(きつい、きたない、きけん)と呼ばれた職業は近隣の国からきた労働者にあてがわれ、日本の国民は 3R(楽、リッチ、リーズナブル)な仕事ばかりを選んできた。その結果、人間力が低下し、仕事がこなせない人が多くなった。

少しでも楽に、自分に有利に、出来るだけ稼ぎたい! ばかやろー ってんだ。

トラバーユなどで転職ブームが起こり、年功序列をいやがり、会社への定着率が悪くなって、

企業の力が弱まってきた。JALはそのハシリなのかもしれない。

高度成長期をグローバル化で一気に支えてきた一流企業は、だまってていてもたんまり稼げたのだろう。そして50年経過。

日本の象徴だった鶴は、力尽きようとしている。

まあアメリカやイタリアなどでもそうだから、結局その時代を担った体制が今崩れようとしているのだと思う。

必要なものと必要でないもの、なければこまるものなくてもいいもの、今まではそんな考え方ではなく、どこでお金が集まるかいくら自分の懐に入るか、で政治が行われていたのだろう。 

でもたった50年、老舗商業なら数百年継続しているものもある。違うのは、老舗商業は丁稚奉公で鍛えられ、人で継承された。

エリート集団は、何で鍛えられるのか? 何で継承していくのか? 逆に、その能力が何に役立つのか? 富裕層って、どんな集団?

これから、少しずつ面白い時代になっていく気がする。

 

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